江戸のおもかげ濃い 荘厳なるたたずまい
瑞輪寺の境内をご案内いたします。
釈迦如来像
(台東区有形文化財)
本堂の御位牌堂に鎮座しております釈迦如来像は、正徳2(1712)年2月15日、当山第十四世乗妙院日感上人の代に勧請されましたものでございます。
鐘楼堂
元禄年間(1700年頃)に当山大八世日住上人代に、徳川三代将軍家光公の寄進により建立されましたものでございます。
東京七面山
正面に鎮座しております七面大明神は、元禄9(1696)年1月19日に、当山第八世であります養真院日住上人の代に勧請されました。
日住上人は「由緒に七面大明神は甲陽七面の神霊、身延山鎮護の神霊、法華経擁護の善神霊験日々あらたかにして威光年々盛んなり云々」と述べられております。
そして、昭和34(1959)年に当山第五十世であります智修院日見上人の代に本堂内陣より現在の地に、この七面堂を新築し勧請いたしました。
客人稲荷大明神
当山に安置の客人稲荷様は、お釈迦様が衆生を救済する為に菩薩様の姿となり現れた、法華経の御守護神であり、商売繁盛、千客万来、我々に救いの手を示して下さる神様です。その御姿は女神であり、左肩に稲束を持ち、右手に鎌を持ち、宝珠をたずさえた白狐に乗っています。客人稲荷様が持つ鎌、稲束は共に五穀豊饒をあらわし、更には鎌で悪の因縁を摘み、退散させる意味を持ちます。白狐は、客人稲荷様が清浄な存在であること、そして神通カ(神秘的なカ)を備えることを象徴するものであり、白狐のたずさえる宝珠は、開運招福を意味します。
平成24年(2012年)、当山第57世井上日修貫首の代に、これまで本堂東側にあった堂宇を境内参道西側へ移転新築されました。